Odeo CEOのBlogに、Web系Startupの10の心構えが載っていた。("Ten Rules for Web Startups")
OdeoはPodCastポータルのベンチャー。CEOのEvan Williamsは、Blogger.comを世に送り出したPyra Labsの元CEO。(Pyra Labsは2003年にGoogleが買収)
10の心構えは以下の通り。原文では1つ1つに解説がついているので、興味のある方は参照されたい。
1 Be Narrow(フォーカスして)
2 Be Different(違いを意識して)
3 Be Casual(カジュアルに)
4 Be Picky(こだわって)
5 Be User-Centric(ユーザセントリックに)
6 Be Self-Centered(自分本位で)
7 Be Greedy(貪欲に)
8 Be Tiny(小さく始めて)
9 Be Agile(素早く)
10 Be Balanced(バランス感覚を持とう)
この中でも、当方は特に9番目のBe Agileが目にとまった。
Many dot-com bubble companies that died could have eventually been successful had they been able to adjust and change their plans instead of running as fast as they could until they burned out, based on their initial assumptions. Pyra was started to build a project-management app, not Blogger. Flickr's company was building a game. Ebay was going to sell auction software. Initial assumptions are almost always wrong. That's why the waterfall approach to building software is obsolete in favor agile techniques. The same philosophy should be applied to building a company.
「過去失敗したドットコムバブル時代の会社の多くは、当初の想定に従って全速力で資金を使い果たすまで突っ走るのではなく、もし事業計画を見直して変更していたら成功していたかも知れない。PyraはBloggerを(最初から)開発していたわけではなく、最初はプロジェクト管理ソフトを作っていた。Flickrはゲームを作っていたし、eBayはオークションソフトウェアの販売をしようとしていた。当初の想定とは、ほとんどいつも間違っているものである。なので、ウォーターフォール(モデル)のソフトウェア開発方法論はAgile開発方法論と比べて時代遅れ。同じことは会社を作る時にも言える。」
時間の都合でWaterfallとかAgile開発の中身は説明しないが、感覚は伝わるのではないかと思う。
上に挙がっている例はいかにも極端だが、しかし実際Early Stageであればあるほど、事業計画の精度は当然下がる。当初のAssumptionはどんどん変わる。従って、事業計画数字や製品機能の詳細説明もさることながら、投資家としては会社のアイデンティティ、何を成し遂げたいのかという点、そしてよりGeneralな市場の現在・将来のPain推移といったよりメタな軸をまずは知りたくなる。そして、その理念やミッションとでも呼ぶべき組織のアイデンティティは堅持しつつも、変化する環境に合わせて計画はFlexibleに見直されてしかるべきだ。
ただ、投資家から見ると、この見直しは悩ましいことがある。
経営陣へのGovernanceを利かせ続けつつも計画変更を容認するには、投資家(社外取締役)として「場面場面で会社にとって最も良いと思われる計画」を「最新の市場・競合関係を踏まえて」見出す必要がある。この力が不足していると、投資家は経営陣から提起された計画変更が「必要なものなのか」それとも「経営陣のExcuseに過ぎないのか」判断が出来ず、困ることになる。無論、投資家として「計画変更を自ら打ち出す」ことも不可能である。そして、経営陣は「当初計画必達」を連呼する投資家に悩まされるか、逆に計画変更に対して次第にdisciplineが失われていく組織をmanageすることになる。
要は、投資家は絶えず勉強すると共に、経営陣と深いレベルで信頼関係を築く必要がある、ということ。経営陣は、常にフェアな姿勢でBoardへの情報開示を継続しつつ、信頼し合えると思う投資家と付き合うべし、ということ。この土壌があって初めて、Flexibleな計画変更がworkする。

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