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  • Name: Dave Takeuchi
    米国西海岸シリコンバレーにてITベンチャーへの投資業務に従事。システム開発プロマネ、商品デリバティブ取引のリスク管理、ASP事業の立ち上げ、日本国内のベンチャー投資業務を経て2004年11月に人事異動に伴い渡米。ソフトウェア工学(オブジェクト指向分析分野)専門。
    e-mail dave.takeuchi@gmail.com

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April 15, 2007

Odeoの失敗がTwitterにどう生きているか

Odeo Googleが買収したBlogger.comのFounderであるEv Williamsが始めたPodcast共有・配信サイトのOdeo。Evが事実上失敗を認めて昨年10月にCRV等の投資家からEvが株を買い戻して再Startしたが、どうも引き続き芳しくない。一方で、Evが次に始めたCommunity ServiceのTwitterは急速にメジャーになりつつある。Odeoの失敗がTwitterの成功にどう生きているか、Ev自身の見解がさらっと載っているBlogご参照(How Ev Williams leverages lessons from Odeo at Twitter)。書き手(聞き手?)はGigaOM Staff WriterのLiz Gannes。以下ポイント&抄訳。

                        

「色々と機能を作りこみ過ぎた」
Odeoでは色々と機能を作りこんだのに対して、Twitterはシンプルに徹した。

                        

「我々自体がサービスの想定利用者ではなかった」
Odeoのサービスを作っていた連中は、Podcasterでもなく、多くのPodcastを聞くListenerでもなかった。なので、ユーザニーズに対する直感に欠けた。逆に、Twitterはその反対で、WilliamsのTeam自身が使い、愛用している。William曰く、「Twitterは(Williamsの会社の)Obivousの社員であるJack Dorseyの発案であり、彼がずっと使ってみたいと思っていたサービスだった。まずはプロトタイプを作って社内でサービスを使ってみて、その結果を踏まえて更に追及することに決めた。」

                        

「素早く(競争条件の変化に)適応出来なかった」
OdeoはAppleとの競争にうまく対応出来なかった。Twitterではもっと素早く対応している。長期的な戦略ビジョンに拘泥せず、ここ数ヶ月はProduct(サービス)に多くの修正を加えて来た。それが3月の爆発的な成長につながった。Williams曰く、「最初はTwitterかくあるべしというFormulaを持っておらず、物事がうまく回りだすまでRelationship Modelその他を修正して行った。今は(利用者が無茶苦茶増えたので)Scaling Requirementに対応しようとしている。」

                        

「早期に多額の資金を集め過ぎた」
角度45度以下の成長曲線が成長として認められない「hits-driven」な消費者向けWebビジネスにおいては、「無茶苦茶価値があるものであっても、(それをやるのが)会社(の形態)である必要はない」というのがWilliamsの新しい理論。投資家への責任に対するプレッシャーによって、Odeoはその製品(サービス)が成功することを証明する前に会社の形態になっていなければならなかった。Twitterはまだ外部からの金を一切集めていない。Williamsは「たぶんその内必要になる。金を集めるには未だ早いと言ってる時期は過ぎた」と言ってるけど。

                        

「自らの内なる声に耳を傾けなかった」
「これは(今回は)誰と一緒に仕事をしているか、何に取り組んでいるかということと密接に関係しているんだけど・・・まあ、あらゆる面において(今回は)よりうまくやってる。」

                         ***

要は、

  • 「シンプル」に、
  • 「自分(達)が使いたいと思うもの」を作り、
  • 「当初のプランや戦略はどんどん変えて」、
  • 「会社ありきではなくサービスありき」で、
  • 「内なる声に正直に」

ということ。

ちなみに投資家としてよく問題となるのは3番目の「当初のプランや戦略はどんどん変えて」系の話。これ、当のEv WilliamsのBlogを紹介した一昨年11月のエントリ「Web系Startupの10の心構え」でも書いたが、健全なCorporate Governanceと柔軟な計画変更を共存させるには、投資家が当事者として現場に降りて行くしかない。それを突き詰めると、4番目の「会社ありきではなくサービスありき」となる。

Venture Capitalとしての仕事に本Spaceをどう絡めるか(絡められるか)、引き続きあれこれ思案中である。

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