Wharton Asia Business Conference(2) ~ Panel登壇
一晩明けて土曜日。Panel当日。当方参加のPanel開始時刻は午前10時50分だが、少し余裕をみて10時過ぎに会場に向かう。
以下、会場のPark Hyatt Philadelphia外観。重厚な趣の建物。
Hotel建物中に入るとConferenceの案内板が。Directionに従ってエスカレータで上階へ。
会場で顔見知り数名とChat後、自分のPanelが行われる部屋を見つけて中へ。
他Panelistの面々と壇上でPanel内容を軽く打ち合わせている内に、開始時刻が迫る。Ticketは事前Sold Outだったらしく、あっという間に会場が人で埋まる。写真奥の壇上右端が当方。
Session開始。Moderatorからの問いかけは、Financial Crisisや予想される米RecessionがVenture Capital業界に与える影響、IPO激減の背景やそれがVCのBusiness Modelに与える影響、Sequoia Shockの影響とその実態、SOX法の議論、Financial Crisisの影響を受けたLPがCash Callに応じられないCaseの増加とそれがVC投資に与える影響、インターネット広告分野がSlow DownすることによるStartup事業への影響等々。Session後、会場からのQ&AはVCとしての投資案件検討時の着眼点、Focus分野など。
Moderatorや他Panelistの発言に耳を傾け、当方もマイクに向かって1つ1つ英語で意見を言って行く。言いたいことが色々と思いつくのは昨日良く寝たお陰か。あっという間に1時間10分のSession終了。
1つ1つのTopics詳細は割愛するが、各Topicsの議論を通して全体感として当方が受けた印象は、うまく表現出来ないがPanelist間の議論の前提が弊方の状況認識と何かFundamentalな所でずれているような気がする、といったもの。直感ベースであり当方が間違っている可能性も高いのだろうとは思うが、当方は今回のFinancial Crisisを数年で癒されるBoomとBustのサイクルとして捉えるのではなく、前にも書いたが15年~20年のスパンで浸透した過剰流動性と新自由主義的事業環境の盛り上がりが今後Reverse Trendを迎え、そのTriggerとして今般のCrisisがある、というもう少し長い時間軸で俯瞰するのが良いのではないかと思う。
世界を覆っていた過度にRisk Appetiteの高い資金の循環は影を潜め、ロバート・ライシュが問題視していた企業間のOver Competitionと権力の株主・消費者への過度のシフトが是正されて生産者・被雇用者の立場が回復し、借金を重ねて何年分もの需要を先食いしていた米経済が返済期を迎える。事業へ注入される燃料であるカネの流れと、事業の競争環境及び企業を取り巻くStake Holder間の力関係、そして事業が生み出した財やサービスが向かう市場のCapacity各面において、ある意味よりバランスの取れたModerateな世界が久しぶりに戻って来るのではないかと思う。
よりVC業界Specificに言えば、過剰流動性がVC Fundへの資金の入口と出口双方の拡大に貢献してVC Industryの発展を後押しし、新自由主義的発想/事業環境がVC Backed Ventureの大量組成や急成長路線の思想背景となり、これが車の両輪となってVC IndustryやVenture IndustryはNetscapeを皮切りに過去10年以上に渡って裾野を広げ続けて来た。今般のSessionでModeratorから投げかけられた「VC業界から見た足元環境の問題点」に対する答えは、この「VC/Venture業界発展の前提が変質してReverse Trendが始まった」という論点で大きく括ることが出来るのではないかと思うがどうだろうか。
ヘーゲルの弁証論ではないが、世界は螺旋階段のごとく元いた場所に回帰を繰り返しながら、スパイラル状に発展して行く。近未来の社会やVC/Venture業界の姿に思いを馳せる時、90年代半ば以前の環境振り返りから様々な洞察を得られるのではないかと思う。現在のシリコンバレーの老舗Top Tier VCが相次いで設立されたのは70年代初頭。各社共35年超の歴史がある中で、VC業界の裾野が広がったのはたかだか最近の10数年。彼らから見れば、このReverse Trendは単にBack to normalということなのかも知れない。

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