5月に北海道で行われたIVSのSession VideoがUpされている(こちら)。弊方Moderator務めたCloud Computing関係Sessionの一部の様子もUpされているのでご参考迄(こちら)。
Video内ではRightScale CEOのプレゼンを挟んで、最初と最後に弊方解説が若干。実際のSessionでは、この前にAnimotoのプレゼン、この後にPreferred Infrastructureの西川社長のプレゼンがあった。AnimotoはAWS上での成功サービス事例、Right ScaleはAWSのEnabler、そしてPreferred InfrastructureはLatencyの問題でAWSがまだ日本では本番環境で回す対象になりえない中で、開発・検証環境等で日本からもAWSを有効活用出来る側面があることを紹介。
SessionをModerateしながら、個人的にも各位のプレゼン内容を楽しませて頂いた。
さて、Cloud Computingは、少し前にマッキンゼーのレポート等で特に大企業での適用を考えた場合にそのコスト優位性に対する疑問が提起されたり等、何かと議論が盛んな状況にあるが、当方の主な興味対象はこれら「移行」系の議論もさることながら「新規事業」系の論点である。もう3年以上前になるが、2006年5月に本Blogに書いた「SaaSの今後」というエントリでSaaS→BPOの流れを提起したが、Cloudの浸透によっていよいよこの流れがAccelerateするのではないか、と個人的には考えている(正確に言えば、Accelerateしたら面白いな・・と考えている)。今迄アウトソースの対象となっていなかったような意外な業務プロセスが外出しの対象になってそこから業務の内部推進・外部委託の線引きが再定義され、新たなIndustryが生まれないか。
新たに外出しされるのは、今迄のような粒度の纏まった機能ではないかも知れない。個別アプリがCloudに乗って業務アプリも自由にMashUpして行ってアプリ間のInterface摩擦が更に低減して行くに連れて、個々のアプリが提供する機能の粒度が下がって行き、超ピンポイントの個別機能に特化したアウトソーサみたいなものが出て来ないか。
というわけで、繰り返しになるが、Cloudは「リソースの手元からCloudへの平行移動」という切り口ではなく、新たな業態の出現や新たな業務単位の括り方を実現して新しい業務集約効果を捻り出すと言った「付加価値創出」という視点から議論をすると、より実りが多いのではないかと思う。

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