Profile

  • Name: Dave Takeuchi
    システム開発プロマネ、商品デリバティブ取引のリスク管理、ASP事業の立ち上げ、日本国内のベンチャー投資業務を経て2004年11月に米国西海岸シリコンバレーに渡ってIT分野やCleanTech分野のベンチャーへの投資業務に従事。2009年4月末に帰国。ソフトウェア工学(オブジェクト指向分析分野)専門。 e-mail dave.takeuchi@gmail.com

過去の人気エントリ

October 2009

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Read/WriteWeb Feed

.

« GoogleのRiya買収は流れた模様 | Main | New YorkのMTAスト »

December 19, 2005

Comments

デリシャス買収の本質でもありますよね。

まさにその通りと思います!

個人的には、Yahooもdel.icio.usもVerticalな方向に一旦進んでAI的な実験を沢山やってみて欲しいと思う今日この頃です。

すみません。ちょっとよく分からなかったので質問いたします。

「AIにContextを汲み取らせるには、前もって問題空間をある程度区切ってやる必要がある。そのため、Verticalな分野からトライしていくことになる。」という文意だと思いますが、複数のタグを付けることにより、問題空間を区切ることはできないのでしょうか?

もっとも、そうなると1つのページに10も20もタグが付くことになり、タグが細分化しすぎて意味が無くなるような気もしますが・・。

お返事遅れてすみません。

そもそもタグを人間がつける、という行為自身が長い目で見ると過渡期的現象ではないかと考えています。(過渡期的現象であって欲しい、という当方個人の願いでもあります。)

情報の塊(Blogのエントリ等)に対していちいち人間がタグをつけて行かなくても、当該情報のコンテクストを踏まえた検索や整理が出来ないか、というのが究極の命題。
当面は、「人間がコンテクストを汲み取る能力」=「タグ付け能力」の力を借りながら状況は推移するも、次第のこのContextを汲み取る能力に対して次第に機械が受け持つ領域が拡大して行く、というイメージです。

本分野の新たな提案が世の中に出て来た場合の当方の評価の座標軸は、この「役割分担」に何らかの「境界線変更」や「そもそもの役割分担の仕方を変えるような動きがあるか」を探す、という感覚です。

答えになっていますでしょうか。

お返事ありがとうございます。

ちょっと私の文章が言葉足らずだったためか、本意が伝わらなかったようなので、改めて質問いたします。

私が言いました「複数のタグを付けることにより、問題空間を区切る」というのは、人間の手によって行われる、という意味ではありません。「AIが自分で付けた複数のタグから、問題空間を絞り込む」という意味です。

複数の問題空間にまたがって使われるタグが付けられたページに対して、タグの組み合わせパターンによってその問題空間を絞ることができるのではないか、と考えたわけです。

例えば、このエントリーに対して[Web]というタグだけでは問題空間が広範でAIが処理できないとします。この場合、AIはエントリーで使われている単語の[Yahoo][Search]というタグを追加し、[Web][Yahoo][Search]という「タグの組み合わせ」で問題空間を絞り込めるのではないか?という事です。

ただ問題なのは、果たしてAIにメタ的な「タグの組み合わせ」のタグ付けを行わせることができるのか?ということです。
アルゴリズムだけでなく、データの蓄積も必要と思われますので、当面は人間が問題空間を区切ってやらなければならないかもしれません。
タグを付けまくって力ずくで絞り込む、というのも考えられますが、それではタギングの意味が無いかも、という事でした。

分かりにくい上に長文ですみません。
お尋ねしたかったことは『AIが「タグの組み合わせ」で問題空間を絞り込む、というのは非現実的なのでしょうか?』ということでした。
Daveさんのご意見を聞かせていただければ、幸いです。

エントリから機械&自動でタグを切り出していって、それでAIに資する問題空間の限定を行う、というのはある意味トートロジー(循環論法)ではないでしょうか??
私には以下①~⑤の無限ループにも見えます。

①「Generalな情報処理が出来るマシンを目指すと収拾がつかない」
②「なので問題空間の限定を行おう」
③「とある情報を見て問題空間の定義や絞込み・限定を機械に実行させられないか」
④が、「問題空間を絞る」為には、「実は問題とすべき領域以外の知識も必要ではないか」
 全体を知っているからこそ、部分を部分として認識することが出来るのではないか。
⑤しかし、全体を知っている機械って・・・・。上記①に戻る。

要は、効果的に問題空間を絞り込めるほどうまくタグを付けられる処理系というのは、裏を返せば「問題空間と今回はしないものは何か」についても良く知っていなければならないでしょう。大きな情報の集合を知っているからこそ、特定のエントリが対象としている情報の範囲を規定出来る。Setを知っているからSubsetを意識出来る、ということだと思います。というわけで、貴ご質問については、突き詰めれば難しいのではないかと感じます。

トートロジーだというのはご指摘の通りだと思います。
大変参考になりました。
お忙しい中何度もご回答くださり、ありがとうございました。

The comments to this entry are closed.