8日のエントリには、9日で2200強、10日には2300以上のPage Viewを頂いた。合計で4500以上。今日はさすがに減衰して来たが、それでも現在も4桁のオーダーで増加中である。わざわざ読んで下さった方々には、改めて感謝したい。
自分の特定のエントリが4500人以上の目に触れていることを思い、感慨にふける。Blogを始めた昨年4月末初日のアクセス数は2件だった。
渋谷のNHKホールの収容人数は3677人、赤坂のサントリーホールは2006人。ある意味、満員御礼のNHKホールを埋めた方々を相手に、情報発信をしている勘定になる。サントリーホール換算では、昼と夜の2公演分以上である。
最近、Blogの効用を改めて実感している。まずは自分自身が読者としてのBlog。様々な方のBlogを日々拝見することで、シリコンバレーにいながらにして日本の事情や雰囲気(ここが大切)を知ることが出来る。日本情報の収集手段として、日本の雑誌や新聞にも無論定期的に目を通しているが、Blogから得られる「臨場感」は何物にも換え難い価値がある。
次に、書き手としてのBlog。こちらは、最近アクセス数が増えて来たせいか、初対面の方に「Blogみてます」と言って頂ける機会が増えている。つい最近も、米国某Business Schoolに在籍中の初対面の日本人の方より、「Blog見ています」と言って頂いた。特に海外にいる身の自分としては、日本にいる方や海外在住の日本人の方々と、日々繋がっていることを実感出来るBlogの効用は色々な意味で大きい。
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シリアルアントレプレナー(何度も起業して成功を収めている起業家)や有名人の起業案件を除き、創業後間もないSeriesA時の起業家を支えるのは、純粋に「個人やチーム」としての才覚・アイディア・技術そしてネットワークである。一方で、本Blogで書いていることは、様々な方々からお知恵を頂きながら、当方個人から滲み出た視点・アイディア・情報吟味の発露。そして公になっている情報をベースにものを書くということは、自分個人の情報の選択や視点がポイント。そういう意味で、Blogを続けて行くということは、自分個人としての関数の能力を試す行為でもある。そこに当方は当地で日々接している起業家のメンタリティとの類似点を見る。
M&Aの増加や異業種提携・異業種参入の増大、アウトソーシングや果てはWeb Service、SOA、Web2.0、APIの公開、MashUpと用語を並べてみて、そこに共通して流れているのは大分業時代の到来とアイデンティティの重要性。現象としてあるのは、あらゆる意味での「組み換え」。組織も個人も、世の中への貢献と役割期待の明確化がより求められる方向に動いている。個人としてBlogを書く行為も、大枠ではこの流れの1つ、という感覚を持っている。
今後考えるべきは、様々なメソッド(関数)やデータを持った自分や組織というオブジェクトの仕様を明確化すること。言い換えれば、個や組織としてのアイデンティティを確立し、且つ自分の持つ関数を他人から適宜呼び出して貰える価値を身につけること。そして、「やればやるほど」その価値が増大するような仕組みを作ること。
Blogへのアクセス数の数字を眺めていて、いつの間にか、つらつらとそのようなことを考える。
尚、ここ2日ほど仕事で外出が続いており、メールが大量に溜まっている。適宜お返事申し上げる所存故、当方にメールを送信して頂き返事がまだの皆様、お詫び申し上げると共に、暫しお待ち願いたい。
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