今週月曜、慶應義塾大学 総合政策学部(湘南藤沢キャンパス)で講演実施。
シリコンバレーでお世話になった某大手Law FirmのYさんが受け持つ授業にGuest Speakerとしてお招き頂き、1時間強の講演と20分程度のQ&A。階段状の大教室のStageに立ち、マイクを握ってがーっと喋る。テーマはシリコンバレーの経験を踏まえたベンチャーキャピタルの実務について。
投資実務経験の無い学生さんに向かって、1時間でベンチャーキャピタル実務の全てを伝えることはそもそも無理ではあるが、折角の機会なのであれこれてんこ盛りで詰め込んで話した。講演後に質問も幾つか頂き、まあまあの出来。なんとか現場雰囲気エッセンスは伝えられたのではないかと思う。
しかし、講演のPower Pointを準備していて、改めてシリコンバレーでVCから資金を受け入れる起業家の心象風景は如何に、と思う。取締役会の過半を握られ、会社のOwnershipの過半を取られ、Liquidation Preferenceも投資家に圧倒的に有利な投資契約書を組まれる。会社は誰のものか、といったことを以前あれこれ考えたり本Blogで書いたりしたことを思い出した。
帰国してもうすぐ半年になる。講演準備を通して久しぶりにVC業務の内容を体系的に考え、過去をあれこれ振り返る機会を持つことが出来たのは有意義だった。人に教えることを通して、自分の知識や体験をより体系立てて整理したりその意義を考えたりと、得るものも多い。かかる機会を下さったYさんに感謝したいと思う。
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